MR.ROBOT [海外ドラマ]
Amazonで配信中の
Mr Robot見ました。
ラミ・マレック主演、クリスチャン・スレーター出演のサイバーサスペンスドラマです。
サイバーセキュリティ―会社に勤めるエンジニアのエリオット(ラミ・マレック) は、人とのかかわりが苦手でカウンセリングを受けている一方でハッキングをすることでネット上の犯罪を密告したりする凄腕のハッカーなのですが、地下鉄で謎の男MR.ROBOT に接触されて以降、これまでの日常が崩れ始めて何が現実なのかあいまいな状態に陥っていくのですが、見ているこちらも最後までエリオット同様すっきりはっきりしない感じでした。
エリオット自身や周囲の人間の問題、エリオットたちが攻撃しようとしている大企業やエリオットが勤めている会社、それぞれに直面している問題が絡み合って先の読めないストーリー展開になっていて、面白かったです。
攻撃目標の企業名はEvil Corpですが、吹き替えだと「悪魔コープ」っていうのがちょっと笑えました。
直訳過ぎ
見ていてエリオットが妄想の世界に入って行くのも、自分の記憶があいまいになっているのも薬中毒だし、神経症だしそれもありかなと思うのですが、一番よくわからなかったのが、Evil Corpのタイレル・ウェリックとその奥さん。
バリバリ仕事ができて、そのうちエリオットの障害になるような人物かと思っていたら、なんだか結構病んでる設定で、タイレルはタイレルで自分の問題をうまく処理できずにじたばたした挙句に最悪の結果を招くというなんともな
でもそれだけでは終わらない、最後どうなったのか判らずしまいで、そのあたりはシーズン2で明らかになるのかどうか。
MR.ROBOT役のクリスチャン・スレイター、正直前半は思ったほどインパクトなくて拍子抜けだったのですが、後半はまずまずの存在感だったような。
特に最終話でエリオットと2人向き合って立ってる姿は、ちょっとぞくっとしました。
他にもホワイト・ローズというハッカー役でB.D.ウォンが出演しています。そんな姿で、という一見の価値あり、かな
エリオットが実行したと思われているサイバー攻撃は成功して、Evil Corpは大打撃をうけて世界に金融パニックをもたらすわけなのですが、でも当のエリオットは自分が実行した記憶がないこともあってか、これが望んでた世界なのかとただただ?を連発で。
実際のところ、こんなサイバー攻撃が現実になったら世界はパニックになるんだろうなあと。
ここまでの規模じゃなくても、SNSから個人情報がダダ漏れっていうのは今現在あることなんだろうなと、Csi: Cyber見てても思ったのですが、100%安全で便利、なんていう便利なことはないと思いました。
最終話でEvil Corpのお偉いさんが、何故この状況でそんなに落ち着いているのか?と聞かれて、人間がしたことだからね、という返答がとても印象的でした。宇宙人でもゾンビでもない、自分と同じ人間がしたこと―そう思うといずれ解決策が出てくるような気が。
先の見えにく今の世の中に対しての閉塞感や目に見えないサイバーというものに生活を侵食されているような漠然とした不安感なんかを感じたドラマでした。
ハッピーエンドが好きな人には不向きな作品だとは思いますが、どことなく自分という人間や社会に落ち着きなさを感じてる人にはしっくりくるところがあったかなあという気がします。
シーズン2ではちょっとは何かしらはっきりすればいいんですけど。エリオット自身のこともですが、タイレルの生死とか奥さんのあの不気味さの理由見たのとかも含めて。
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